天空に棲む龍神の破邪の眼光をとらえた神々しい絶景！

日本における龍は、太古の神の顕現した姿の一つと信じられ、また中国の風水学では祖山からの気の流れを「龍脈」と呼ぶなど、東洋ではありがたい神獣とされてきた龍。岩手県と秋田県にまたがる八幡平(はちまんたい)鏡沼に5月中旬から6月中旬に出現する「八幡平ドラゴンアイ」や、奄美大島の龍郷町、円集落で春分と秋分の時期にのみ出会うことのできる特別なサンセット「龍の目」など、あらゆる邪気を討ち祓う力を宿すとされる龍の眼光に例えられた光景は大変人気があり、一目見ようと大勢の観光客で賑わいます。『奇跡の写真〜月光のドラゴンアイ〜』は、夜空に出現した巨大な龍神の眼を捉えたもの。それはコロナ禍の暗雲を討ち祓うように顕現した龍神の威徳そのものでした。

フルムーンが龍の力を顕現した。

満月を撮影していると不思議な雲が現れ、その濃淡と満月が重なり幻想的な月光環を作り出してくれました。

月光が雲の湿気で分散され、月の周りに虹がかかっているように見える現象を月光環と言います。大気の状況によって様ざまな形で現れ、見え方も多様ですが、この写真の月光環は、月の輪郭から少し距離を取った場所ににじんだ光輪が現れた大変稀なもので、満月の位置からスクリーンのように広がる雲が、月とバランスを取り徐々に龍の顔を作り上げていき、その神秘の姿を夜空に現しました。月が龍の目に位置する光景だからこそ、超自然現象の特殊な月光環になったのだと思いました。

ドラゴンアイとも呼ばれる龍の目は、霊力を持ち悪運や邪気から身を守り、チャンスや勝ち運を運ぶとされています。さらに月の周りに光の輪がみえる現象は、幸せの前兆、幸運が訪れるとの言い伝えがあります。

龍の絶大な加護を受けられるように期待します

龍のような雲を「龍雲」と呼び、その出現は幸運が舞い込む知らせで縁起の良い現象とされます。最近、龍の画像を携帯の待ち受けにする人が多いと聞きますが、それほどに龍の写真は開運写真として確立されていると言えるでしょう。この写真は、月の力と龍の目の力が重なったことで、さらにパワーアップした強い印象を与えてくれる一枚になりました。

画像のイメージから心を動かされることを「写真力」と表現します。写真には、人に伝え訴える力や心を動かす力があると言われ、写真のイメージは見る人にエネルギーを与え、気力や体力の充実につながるとも考えられているようです。龍の画像は、縁起が良いと認識されていますが、満月の月光環と重なった奇跡の一瞬を捉えたカットは、望月とも称される満月の力が月光環でさらに増幅したものと思います。写真から受ける感動が、飾る人、見る人により良い影響を与える開運写真となるよう、また心の糧としていただけるよう願っています。